鬼滅の刃なんかグッときた

こじらせております。

【鬼滅の刃】鬼舞辻無惨は小物?何者だったのだろうか?

【鬼滅の刃】鬼舞辻無惨は小物?何者だったのだろうか?

 

鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつ じむざん)
実は小物なんじゃないのか?
そんな噂がまことしやかに囁かれています。

 

 

鬼舞辻無惨、戦いのさなか、
夜明けまで40分の知らせを聞き逃亡します。

 

 

 

陽の光を浴びるのをおそれ逃亡。
無惨はとにかく生に執着します。

 

 

 

 

 

無惨の逃亡について考えてみる

 


鬼舞辻無惨は炭治郎、伊黒との戦いのさなか逃亡しています。
夜明けまで残り40分であることを知ると、一目散にその場から逃げ出しました。

 

無惨は誇りを持った侍でもなければ
感情で行動する人間でもない
無惨は生きることだけに固執している
生命体

 

夜明けも近く
命が脅かされれば
逃亡することにも
一切の抵抗がない

 

鬼滅の刃195話:伊黒、思う

 

 

そうです。
『無惨とは生きることだけに固執した生命体』なのです。
無惨は鬼殺隊の隊士の亡骸を踏みつけながら逃亡しながら思います。
それを怒った炭治郎は隊士たちの刀を無惨に投げつけます。

 

無惨は思います。

しつこい
いつまでも
いつまでも
どけ
私の道を塞ぐな

息切れ・・・!!
体力の限界が近づいている
この私の
肉体に・・・!!

 

鬼滅の刃195話:無惨、思う

 


無惨は逃亡したことへの羞恥心など、これっぽっちもありません。

 

無惨『継国縁壱』との戦いでも逃亡

鬼舞辻無惨は”日の呼吸”の使い手、継国縁壱(つぐくに よりいち)との戦いでも逃亡しています。

 

 

縁壱に斬られた箇所が再生しないことに困惑する無惨。
とどめを刺される前に体を1800の肉片にして弾け飛ばします。
縁壱はそのうちの”1500と少し”を斬りさきます。

無惨は縁壱から命からがら逃れています。
そして無惨、縁壱が存命のあいだはその後一度も会わないようにしました。

 

無惨『継国縁壱』について思う



本当の化け物は
あの男だ
私ではない

鬼滅の刃194話:無惨、思う

 

 

当然だ
あんなもの
然う然う(そうそう)
生まれてなるものか

鬼滅の刃193話:無惨、思う

 

 

珠世の薬によって弱体化する無惨。
縁壱につけられた傷は治癒せず、何百年のものあいだ無惨の細胞を焼き続けていたことが判明します。(再生能力が落ちたため判明)
無惨はとにかく、縁壱がこわいのです。
自分の命を奪おうとするし、実際、奪える存在だからです。

 

 

鬼舞辻無惨の目的はなに?


蛇柱・伊黒は言いました。
『無惨とは生きることだけに固執した生命体』
そうです。とにかく無惨は生きていたいのです。

 

人間だった頃の無惨は、常に死の影がありました。

母親のおなかの中では何度も心臓がとまり、生まれた時には死産だと言われ脈も息もしていませんでした。

 

荼毘に付されようという時にようやく産声をあげます。
その後も二十歳になるまえに命を落とすと言われながら生きてきました。

 

その結果、生きることへの執着がとても強いということが予測できます。
それを考えると、無惨はピンチになれば当然の如く逃亡します。
生きていたのです。

 

 

無惨の犯したミス

 

無惨を鬼にしたのは平安時代の善良な医者です。ちなみに無惨、薬で悪化していると思い、その医者を殺害しています。悲劇のはじまりです。

 

医者の薬は未完成、その結果無惨は人の血肉を欲し、日の光の下を生きられない体になってしまいました。

 

無惨、もともと性格に難があった感じなのです。無惨的には人の血肉を欲してしまう点について、ひとを食べればいいやで大した問題だとは思いませんでした。

 

無惨は”平安時代の産屋敷一族”に生まれています。ご両親は無惨をどう育て、どんな考えの持ち主だったのか?・・・気になるところです。無惨、医者を鬼にすれば・・・当時は知らなかったのかな・・・。

 

無惨は”青い彼岸花”という薬の作り方を知りたい。
材料には実際に「青い彼岸花」がいる。

 

無惨は人の血肉を欲しつつ、”青い彼岸花”を探す必要があります。
探すために、本来なら増やしたくない同胞を増やす羽目になりました。

 

無惨的には、「青い彼岸花」を探す為に同胞を増やしつつ、同胞の中に太陽を克服する鬼でてこないかな?・・・。二つの選択肢を持っていたのです。

 

鬼殺隊と無惨の関係

 

無惨は生きていたい。戦わなければいいじゃないか?
そんな疑問もわいてきます。

ただ無惨は人の血肉を欲して、”青い彼岸花”を探しています。
”青い彼岸花”を探す為に同胞も増やしました。

無惨は”平安時代の産屋敷一族”に生まれています。
一族から鬼をだしたことによって産屋敷一族は呪いにかかります。
生まれてくる子供がみんな病弱ですぐに死んでしまう・・・。
代々神職の一族から妻をもらい、どうにか子供たちは30歳ぐらいまで生きられるようになった。

産屋敷一族は神主から助言を受けます。一族からでた鬼を倒しなさい。
産屋敷一族は無惨を倒すために、鬼殺隊を結成。そして鬼に恨みを持つ者が入隊していく。

無惨は自ら、同胞を増やす必要性にかられ、鬼を増やしています。
→鬼の被害は増える。→鬼に恨みを持つ者が増える。→鬼殺隊の隊士が増える。

鬼殺隊は無惨をあやめることが目的の組織。でも無惨は生きていたい。
無惨は生きてたいから人を食し、探す為に鬼を増やす。鬼は人を食す。
その結果、鬼殺隊の隊士は増える。

その結果。

 

 

~省略~

 

私の夢を叶えてくれ
炭治郎
お前が

お前が滅せ
私の代わりに
鬼狩りを

鬼滅の刃201話:無惨の台詞

 

 

無惨の夢は鬼殺隊を滅ぼすことになってしまうのです。
無惨は本当は生きていたい。でも鬼殺隊が自分の命を狙っている。

 

その結果として、夢は鬼殺隊を滅ぼすことになるとう、目的と手段が入れ替わってしまっているのです。

 

鬼舞辻無惨はなぜ小物に見えてしまうのか?

 

無惨の目的は生きていること。もちろんそれは大切なことです。ただ世界征服がしたい、そんな野望を持っている人物ではありません。

 

鬼の国を作るんだ。そのためには人間を家畜として飼育する必要があるな・・・。そんな残虐なことを考えたりはしません。とにかく”自分が生きていたい”のです。

 

無惨の夢は”鬼殺隊を滅ぼすこと”。
無惨、あんまり鬼殺隊が自分の命を狙うもんだから目的と手段が入れ替わってしまったのでしょう。無惨の夢は本来、生きていくことです。(日の陽の下でも、健康に)

無惨、ブレてしまいがちなのです。そしてけっこう行き当たりばったりで、計画性がなかったりします。そして他人には厳しいのです。でもイケメン。

イケメンが裏目にでてしまっています。

 

他の鬼には厳しい

 

無惨は戦いのさなか、逃亡します。
なぜなら『無惨とは生きることだけに固執した生命体』なのです。
戦略として逃亡する。それはぜんぜんありです。

ただ無惨、他の鬼たちに厳しいのです。

下弦の鬼たちをもういらないと、自ら理不尽にあやめています。

 

 

 

今考えても、そんなことをする必要なかったんじゃ・・・。
下弦の伍が鬼殺隊に負けてしまい。感情的になってしまっていたのでしょうか。
戦略的に逃亡できる者する行動とは思えません。
※無論、無惨の演出としては必要です。

 

朱紗丸は「鬼舞辻無惨」の名前を口にして呪いで命を落とします。
鬼舞辻無惨情報が漏れるのを無惨は嫌うのです。

 

 

 

上弦の参・猗窩座 (あかざ)も怒られています。
炎柱・煉獄を倒した報告をするも、炭治郎たち三人を仕留められなかったこと、傷を負わされたこと、未だに”青に彼岸花”を見つけられないことで怒られます。

 

ただ比較的、猗窩座は怒りやすそうなタイプなんじゃないかなということも否めません。猗窩座、基本ひたむきで真面目なのです。

 

けっこう大口たたいてしまう

 

誰も彼も役には
立たなかった
鬼狩りは
今夜潰す
私がこれから
皆殺しにする

 

鬼滅の刃180話:無惨の台詞

 


下弦の月たちを自らあやめていったときもそうですが、
無惨は基本、偉そうなのです。実際、平安時代の偉い人のお子さんだったのかもしれません。

 

組織をしっかり作って運営していこうとう感覚はないのでしょう・・・。
無惨、こわいから言うきこう・・・。鬼殺隊のお館様である産屋敷家の面々とは対照的に描かれています。

 

無現城にて炭治郎と義勇に言った台詞です。

 

しつこい
お前たちは
本当にしつこい
飽き飽きする
心底うんざりした

 

口を開けば
親の仇
子の仇
兄弟の仇と
馬鹿の一つ覚え

 

お前たちは
生き残ったのだから
それで充分だろう

 

身内が
殺されたから
何だと言うのか

 

自分は
幸運だったと思い
元の生活を
続ければ済むこと

 

私に殺されることは
大災に遭ったのと同じだと思え
何も難しく考える
必要はない

 

雨が風が
山の噴火が
大地の揺れが
どれだけ
人を殺そうとも
天変地異に復讐しようという者はいない

 

死んだ人間が生き返ることはないのだ
いつまでも
そんなことに拘っていないで
日銭を稼いで
静かに暮らせば良いだろう

 

殆どの人間がそうしている
なぜお前たちはそうしない?

 

理由はひとつ
鬼狩りは異常者の
集まりだからだ

 

異常者の相手は疲れた
いい加減
終わりにしたいのは
私の方だ

 

 

鬼滅の刃181話:無惨の台詞


要約するとこんな感じです。
「私のことは災害だと思ってくれ。
大概の人間はそうしている。
なにの鬼殺隊の連中はなんだ?
いい加減にしてほしい。君たちは異常な集団だぞ。
私はうんざりしてるんだ。もうやめてくれ。」

 

鬼になって何千年も経っています。もはや自分は人間とは別の生物。
しかも無惨、首を斬られても平気なのです。再生が速すぎて切断自体が不可能。
そうなってくると偉そうにもなるえるなと・・・。そもそも人間を食してるわけだし・・・。ただ無惨。

 

こんなことを言いながらも、継国縁壱に命を奪われかけた恐怖心が細胞レベルで残っているのです。そこらへんの矛盾がよく言えば可愛げなのでしょうか。

 

 

鬼舞辻無惨の最期は?


炭治郎をはじめ、鬼殺隊の柱と戦います。
最後は太陽の光から逃れるため、肉の鎧をまとい赤子のような姿になります。


太陽の光によって消滅したかに思えた無惨でしたが・・・。
赤子の中に入り込んでしまっていた炭治郎に自分の力を託します。

無惨は思います。

 

~省略~

私は私が強く念じたことを必ず叶えてきた
実行してきた

 

しかし一個体にできることは
限界があった

 

想いこそが永遠であり不滅
確かにそうだった
殺した人間など誰一人覚えていない

 

だがどうだ
想いは受け継がれ決して滅ばず
この私すらも打ち負かしたのだ

 

私は
その事実を目の当たりにし
感動して震えた

 

私の想いも
また不滅なのだ永遠なのだ
私はこの子供に想いの全てを
託すことにする

 

竈門炭治郎
お前は陽の光をも克服し
最強の鬼の王となるだろう

 

お前は死なない
私は信じる
私の夢を叶えてくれ
炭治郎
お前が

 

お前が滅せ
私の代わりに
鬼狩りを

 

鬼滅の刃201話

 


無惨は自分をも倒す、受け継がれていく人の想いの強さに感動します。
で自分の後継者として炭治郎に鬼の力をたくします。おい、何がしたいんだよ無惨・・・。いさぎよくないのです。いや、これはこれである意味いさぎいいんじゃないのか・・・。

 

最期まで無惨は勝手なのです。そういった意味では作中ブレていません。この結果がより悲劇を生みそうなのです。

 

 

炭治郎、東京喰種で赫子(かぐね)みたい出てるし、ビームみたいの出すし・・・。無惨・・・。

 

炭治郎、人間に戻る!その時の無惨は?

 

無惨は人間に戻ろうとする炭治郎に”甘い言葉”や”脅しの言葉”
をを吹き込んでその想いを否定していこうとします。

 

 

 

~略~

 

黙れ
お前は私の意志を継ぐ者

前を向くな人を信じるな
希望を見出すな
鬼でなくなれば
数年の内に死ぬのだぞ

痣の代償を
払わねばならぬ

自分のことだけを考えろ
目の前にある
無限の命を
掴み取れ

 

~略~

 

鬼滅の刃203話 無惨の台詞

 

炭治郎は命を落とした柱たち、
生き残った鬼殺隊の願いを信じて、無惨の誘惑に打ち勝ちます。

 

 

無惨は叫びます。

 

~略~

炭治郎
炭治郎行くな!!
私を置いていくなアアア!!

 

 

鬼滅の刃203話 無惨の台詞

 


これまで自分以外の生物を侮蔑してた無惨・・・。
消滅していく描写がないのは、
無惨の孤独を揶揄して表現なのでしょうか。

メンタルの伴っていないものが強靭な力を手にしてしまった悲劇・・・。
ただ物語の展開としては無惨、いい仕事したなという・・・。