鬼滅の刃なんかグッときた

こじらせております。

【鬼滅の刃】黒死牟の過去とは?嫉妬しちゃってたんだな・・・

【鬼滅の刃】黒死牟の過去とは?嫉妬しちゃってたんだな・・・

 

【鬼滅の刃】黒死牟の過去とは?嫉妬しちゃってたんだな・・・

 

上弦の壱・黒死牟。

元々は鬼殺隊の隊士だったにもかかわず鬼になってしまった・・・。
そこには双子の弟・継国縁壱(つぎくに・よりいち)の存在が大きく関わっています。

 

 

 

 

 

 

「鬼滅の刃」黒死牟の過去とは?

 

黒死牟、人間だった頃の名前を継国巖勝(つぎくに・みちかつ)と言います。

 

巖勝は思います。

人を妬まぬ者は
運がいいだけだ
出会ったことがないだけだ

 

神々の寵愛を
一身に受けた者に

 

全てを焼き尽くす程
強烈で鮮烈な
太陽の如き者に

鬼滅の刃20巻

 

作中最強の武士・縁壱の双子の兄として武家の家に生まれます。

双子は跡目争いの原因になるため不吉とされていました。
そして縁壱には生まれつきの痣があったため、より不気味に見えました。

 

父親は生まれたばかりの縁壱をあやめようと考えます。
それを母親が怒り、止めています。
その時点で縁壱は10歳で寺に預けられることが決定します。


巖勝が大切に育てられるなか、縁壱は10歳とで家を出る者として育てられます。
巖勝は家を継ぐ者として武術や教育を受けます。


縁壱はただただ母親にぴったりとくっついて生活します。
そんな縁壱を、巖勝は可哀相にと思うのです。

 

で、巖勝は縁壱は手作りの笛を作って渡します。
その笛を縁壱は生涯大切に持ちます。

 

 

 

天才縁壱と巖勝

 

巖勝は子供時代の縁壱を、
とらえどころがなく気味が悪いと感じています。


ある日、縁壱も剣術の稽古に参加したいとやってきます。
巖勝に稽古をつけていた、父親の配下の者が戯れに稽古をつけます。

 

 

天才縁壱

 

口頭で説明を受けただけにもかかわらず、縁壱は配下の者を圧倒します。

縁壱はこの時点で「透き通る世界」を習得しています。
相手の動きが読めるのです。

 

巖勝はここで初めて、今まで下に見ていた縁壱が各上の存在だと知ります。
そしてさらに母が亡くなったことで判明することがあります。

縁壱は母の左側にずっとくっついていました。
それは母が歩く時も離れることなくピッタリとくっついていました。
巖勝は母離れが出来てないと思っていのです。

 

が、違ったのです。
母の日記から、不自由になりつつある体の左側を縁壱が支えていたことが判明します。
縁壱は気づいていたのです。
巖勝・・・。

 

母が亡くなる夜、縁壱は家を出ます。
10歳で寺に預けられる予定だった縁壱。

 

巖勝は思っていました。この家を継ぐのは自分ではなく縁壱だな。
縁壱はそれを察したのです。

 

父親が縁壱を連れ戻すために寺に使いを出すも、縁壱は来ていないとのこと・・・。
縁壱は1人旅だったのです。

 

 

縁壱と巖勝の再会

 

巖勝は家を継ぎ、妻をめとり子供に恵まれました。
戦中なのかな?巖勝は野営していた所を鬼に襲われます。
何もできない巖勝・・・。

そんな所へ縁壱が現れます。
鬼を容易く切り裂く縁壱。

 

縁壱は言います。
申し訳ございません
兄上

鬼滅の刃20巻

 

自分が遅れたせいで配下のものが亡くなと詫びるのです。
縁壱・・・。


縁壱の剣技に感化され、巖勝は家族を捨てて鬼滅隊に入ります。

 

 

「巖勝」鬼になる

 

巖勝は鬼殺隊に入ります。
縁壱はみんなに呼吸を教えます。
しかし誰一人、「日の呼吸」を使えるようにはなりません。
その時に派生の呼吸が出来ています。

 

巖勝も「日の呼吸」は使えません。
派生した「月の呼吸」を編み出します。


やがて巖勝にも痣が現れます。
痣ができたものは25歳を前に命を落とす・・・。

 

巖勝は剣技を究めたい。
縁壱に追いつきたい・・・。

そんな時、鬼舞辻無惨(きつぶじ・むざん)で出会います。
無惨は言います。

ならば
鬼になれば
良いではないか

鬼となれば
無限の刻を
生きられる

鬼滅の刃20巻

 

 

巖勝、鬼になっちゃいますよね・・・。

 

 

 

黒死牟と縁壱「最後の戦い」

 

 

黒死牟と縁壱「最後の戦い」

 

 

縁壱は黒死牟との戦いのさなか、命を落としています。
黒死牟に負けたわけではありません。
寿命がつきて命を落としています。

縁壱は齢80を越えていたにもかかわらず、黒死牟を圧倒します。


縁壱は兄・黒死牟を前に涙を流します。

 

お労しや
兄上

鬼滅の刃20巻

 

 

この時の縁壱はどういう気持ちだったのだろうと。
縁壱は人格者ですからね。
なんとなく兄が自分に向けていた嫉妬にも気づいていたんですかね。
その結果、兄は鬼になってしまった。哀しい。

 

1つの想いだけではないかもしれません。
懐かしさもありつつ、哀しさ。そして感謝もあって、
色々な感情が入り混じった涙なのかなと・・・。
作中で説明はありません。想像したいところです。


ただ一方の黒死牟は年老いた縁壱を見て思っています。

老化した醜い姿のかつての弟だった生物に
憐れまれた
だが憤りは感じなかった。

 

~略~

 

感情の僅かな機微すら見せなかった
弟が
涙を流している様に
生まれて初めて
込み上げてくるものがあった

私は己の予期せぬ動揺に困惑した

 

黒死牟も人間性に問題がある人物ではありません。
弟への嫉妬がありつつも、職場や学校にいたら尊敬される人物なのです。

 

黒死牟は思うのです。
全盛期を過ぎた目の前にいる老人。
しかしその老人は鬼狩りだ。
自分に刃を向けてくる。
自分は一刀両断にしないといけない・・・。

 

黒死牟も切なさを感じているのでしょうか。
しかし、縁壱が刀を構えると一転します。

 

それまで憐れんでみていた弟だったのに・・・。
未だに縁壱の方が各上なのです。

なんら全盛期とかわらない縁壱。
圧倒されていく黒死牟。

蘇る嫉妬の炎。

 

お前だけが
この世の理の
外側にいる

 

神々の寵愛を
一身に受けて
生きている

 

お前が憎い
殺したい

鬼滅の刃20巻

 

黒死牟は死を覚悟します。
次の一撃を頚を落とされる・・・。

しかし次の一撃が放たれることはありませんでした。

縁壱は直立したまま寿命が尽きていました。


黒死牟は縁壱の肉体を一撃で切り裂いています。
すると懐から出てきたのは、黒死牟が縁壱にあげた笛。


縁壱は兄、黒死牟を慕っていたのです。

 

黒死牟の目に涙が溢れます。

もうやめろ
私はお前が嫌いだ

鬼滅の刃20巻

 

なんだろうこの切ない話は・・・。
縁壱は幸せだったのか?
天才ゆえに孤独だったのだろう・・・。

 

黒死牟は黒死牟で、基本的には悪い人間ではありません。
なにか一つ歯車があっていたなら・・・。
二人は仲良くできたんじゃないのか?

そんな切なさがあります。