鬼滅の刃なんかグッときた

こじらせております。

【ハンターハンター】337話【懺悔】コアラのキメラントと女カイトの物語!どうして富樫先生?

『ハンターハンター』337話【懺悔】

 

ハンターハンターの32巻に収録されてる337話『懺悔』がいいのです。なにが良いって、強くて厳しいけど、それでも優しい物語なのです。コアラのキメラントが主役なのです。個人的になのですが、なんでなのか泣けてしまって・・・。

 

コアラのキメラント

f:id:kotobatoasobi:20181119214635j:plain

 

 

カイト(キメラントに敗れ、女の人として生まれ変わった)

f:id:kotobatoasobi:20181119214754j:plain

 

 

コアラのキメラント、彼は人間の頃の記憶があります。人間の頃の彼は、人を殺すような仕事をしていたようなのです。彼はコアラのキメラントとして生まれ変わります。そしてある日、人間の少女を殺めるのです。コアラは思うのです。自分はまた同じようなことをしている・・・。これでいいのか?

 

コアラのキメラントは自分が殺めた赤毛の女の子に似ている、女カイトに話しかけています。

 

コアラは言います。

そのコを
追ってた
連中が

 

生かしたまま
とことん楽しむ
ゲスだと知ってた
からな

 

自分は人間の頃も人を殺める仕事をしていました。そしてまた、生まれ変わっても同じことを繰り返してる。これはなんなんだ?これでいいのか?

 

このコは・・・
このサイクルから
「逃がして」
やりたいと
思った

 

辺ぴで何もなく
そのかわり
平穏な暮らし
・・・のはずが

 

突然理不尽な
暴力にさらされて
死ぬ人生
そんなサイクルを

 

「逃げて」
くれって
祈りながら
撃った

 

f:id:kotobatoasobi:20181119215210j:plain

 

 

どうしょうもない今っていう生活をしたことがある人の発言ですよね。自分でも今の生活がいいなんては全然思ってないんだけど、今から抜け出す術もない。だからせめて、救える誰かは助けてあげたい。哀しいですね。どんな生活をおくってきちゃったんだよ~ですね。これは。

 

 

コアラは更に続けます。

オレは・・・
きっとまた
くり返す

 

このままで
いいはずが
ないと思い
ながら
選択を
間違った
からな

 

オレが本当に
撃つべき
だったのは

 

少女じゃなくて
追って来た連中
だった・・・!!

 

あっ!

あっ!あああああああ・・・・。

 

ね。

ええ、ね。

 

そうなんですよ。ええ、そうなんですよ。なんだかそんなこって、あっちゃったりしますよね。こんな激しい出来事ではないにしろ、ええ、そうなんですよ。今から抜け出すためにそっちじゃなかったんだよ。自分でも本当は気づいていたでしょ?怖がっちゃたんでしょ?的な。あっったったりしますよね。

 

コアラは更に続けます。

何てことはない
一番のゲスは
オレだって話だ

 

「逃げてくれ」なんて
虫のいい事を
祈りながら

 

自分が傷付く
まいと必死
だったんだ

 

オレは自分を
守るため
彼女を撃った

 

そして姿だけ
似ているアンタに懺悔する事で
また自分だけ
救われようと
している
全く・・・
救えない話さ
最後まで聞いてくれて感謝する

 

コアラはその場を立ち去ろうとします。

女カイトは言うのです。

待てよ
逃げるな

 

お前は
あたちと
来い

 

お前が
撃ったあたちの
そばで

 

これから
ずっとだ

 

これからずっと
「これしかない」って
生き方をするんだ

 

これは
お前の義務だ
選択の
余地なんか
無い

 

自ら死んで
リセットなんて
誰が許すか

 

コアラのヤツめ、自分で自分の人生を終わりにしようと考えていたんでしょうね。

 

女カイトは続けます。

毎日あたちに
謝りながら
生きろ

 

二度と「このままでいいのか」なんて
ヒマでクソな考えがもたげない位
こき使ってやる

 

あたちに謝りながら
あたちの言う通り
働いて
あたちのために
生きるんだ

 

もしお前が
よっとでも今の
覚悟を忘れて
堕落したら
あたちが殺してやる

 

安心して
生きろ

 

 

f:id:kotobatoasobi:20181119220303j:plain

 

 

ぼくの見解なのですが、なんだかコアラ許されたような気がしてしまったんですよね。『覚悟を忘れて堕落したらあたちが殺してやる。だから、安心して生きろ!」的な、あっ!コアラ許されたんじゃないのか?いや許されてはいないけど、許される権利を得たような、なんでしょう?大っ嫌いっていう告白の裏に隠された大好き的な・・・。いやちょっと遠いかな。ダメだ。お前のやったことは許されない。それでも一生懸命生きろ!勝手に死ぬんじゃない。オレが許さない。だから安心して生きろ!的な、う~んなんでしょう。それでも肯定されたような気がしてしまうのです。

 

 

場面代わって、コアラは女カイトに言います。

悪かった・・・。

 

女カイトは答えます。

 何にだ?

 

コアラは続けます。

・・・楽に
なりたくて
全てから
逃げようと
した

 

苦しくても
生きてみるよ
「精一杯やった」
って死ぬ時
思える様に

 

女カイトがコアラに言った。「何にだ?」も素敵な言葉なんじゃないだろうかと?なんだかわからないけど「すいません」とか言ってお茶を濁しちゃう時ありますよね。日本に来た外国が方が「すいません」なんて日本語おぼえてつかっているのみると、なんだか心が痛みます。いいよ。いいよ。そんな日本語使わないでよ。でもね、自分じゃ言ってしまうんですよね。

 

「すいません」

 

「何にだ?」

ちゃんと分かっていてね的な・・・。

「何にだ?」仕事の出来る美人で色白の女上司に言われてみたい感じありますね。少し話がズレましたが、コアラが言う。

苦しくても
生きてみるよ
「精一杯やった」
って死ぬ時
思える様に

 

これ、いいんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、なんでグッときたのか考えてみました?

 

とんでもない過ちを犯してしまった者が許される。無論、真摯に反省しているからというのもあります。でかつ、やり直そう?いや反省しながらも今を続けていこうと考えれたからなんじゃないでしょうか。今を続けていきますが、これまでとは違う、新しい今ですね。やり直すって言ってしまうと、また言葉が違う気がしますが、過去は変えられないけど、これからをやっていこうとう。なんでしょうね。

 

う~~~~ん。

何はともあれ、泣けてしまったとう事実でしょうな、そして富樫先生がどうしてこの物語を描いたのか?ストーリー上なくても良かったわけですからね。

苦しくても
生きてみるよ
「精一杯やった」
って死ぬ時
思える様に

これ、このコアラのセリフって、富樫先生自身がが言ってるものなんでしょうかね。休載が多い、『ハンターハンター』そう考えると、更にグッとくるものがありますね。まあ、違うかもしれないですけどね。

 

 

 

 

最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。