鬼滅の刃なんかグッときた

こじらせております。

オードリー若林さん【社会人大学人見知り学部卒業見込】完全版の感想!

『社会人大学人見知り学部卒業見込』完全版を読む!

 

タイトル、長いですね。『社会人大学人見知り学部卒業見込 完全版』はオードリーの若林さんがダ・ビィンチに連載されていたものです。2013年4月号から2014年12月号までを加筆修正して、追加したものとのことです。

 

 

 

最近、若林さん著書『ナナメの夕暮れ』『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読んでみました。ならば『社会人大学人見知り学部卒業見込 完全版』も読み返してみなければと、読み返してみました。

 

www.garyoku.xyz

 

 

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で、思いました。『社会人大学人見知り学部卒業見込 完全版』

これはいいモノだ。とてもいいモノだ。

無論、なんでも賛否両論はあると思われます。それでも個人的にはこれはいいモノだと全面的に肯定したくなるほど、良かったです。この本は平成27年12月25日に初版が発行されています。ですから、このころの若林さんはもういないのかもしれません。すでに、人見知りも告白されているとのことです。そして最近では熱愛報道もありました。

 

ですが、『社会人大学人見知り学部卒業見込 完全版』これは、いいものだ。なんなら、とてもいいものだ。読んだ方が、共感しか生まないんじゃないだろうか?そこまで言っても言い過ぎじゃないんじゃないかな~そんな風にすら思っております。とりあえず、4月に入ってきた新入社員の方へ、そのなかでもなんだか社会が生きにくいのかあ~とか思われる方へ、プレゼントしてやろかと試みております。

 

いいのです。「いりません」と言われる可能性大でも、誰かにプレゼントするか、ブックオフへ持って行ってねと言っておく予定です。今思い返してみると、自分もそんなにすんなりと社会へ溶け込めていなかったんだろな~と思います。問題解決ばかりに気をとられ、人の感情への配慮にとても欠けていたな~と、いや、今でも欠けているな~と。

 

人間、なんで間って字が使われてるの?そんな疑問があったり、なかったりしますね。不思議ですよね。間って?なんで?で、調べてみました。

 

人間(にんげん)とは、社会的なありかた、関係性、人格を中心にとらえた「ひと」のことである。また、その存在のありかた全体を指すこともある。関係性に着目するために「人 - 間(あいだ)」という名称があてられたとされている。人間は「社会にあるひと」を指す言葉である。また「人間」と書いて「世の中」「世間」という意味にもなる。

(出典:広辞苑)

 

昔の人はすごいですね。なんでしょう。人ではあるが人間ではない状況。そういや、妖怪人間は叫んでいましたね。「早く人間になりた~い」あれって、しっかりと関係性の中に含まれたいんだよ~的な意味だったんですかね。どうなんでしょうね。

 

確かに、その方の人となりを見るときに、個人を見るよりも、周りとの関係性を含めて見た方が、その方の人となりがわかってしまったり、してしまいますね。

 

 

 

『社会人大学人見知り学部卒業見込み 完全版』の目次!

 

目次

 

まえがき

社会人一年生

 

 

社会人二年生

趣味

岡本太郎

馬鹿の定義

高級料理=幸福。論

自意識過剰

夢日記

 

社会人三年生

“確か”なもの

おばあちゃん

ファイト!

幸せになる〇〇のルール

悩みの深みにハマるのは

大丈夫だよ

選択する

コンプレックス

今、幸せですか?

初体験

ダイエット

穴だらけ

 

社会人四年生

バーにて

後輩と初めてのお出かけ

大人になったね?

ネガティブモンスター

 

真社会人

社会人のルールとマナー

好きって言ってもいいですか?

辞めた芸人

「穏やか」な世界

たりない・・・・・・

男の恋愛に必要なものは?

落語家

おじさんの悩み

宿題の進め方

どいつもこいつも

春日

人間関係不得意

書籍化します

女の子の苦手芸人

「人間会計不得意」その後

暗闇に全力で投げつけたもの

青銅さん

牡蠣の一生

十年ぶりの失恋

芸人のタブー

「そういうお前は何が楽しいの?」

「人間関係不得意」完結編

グランドキャニオン

スター性

イライラする人

イジられたい?

ネタ帳

涙腺

プロレスする?

二律背反

〇〇さんが退会しました

半年後のぼく

 

 

社会人大学卒業論文

あとがき

 

 

 

 

 

『社会人大学人見知り学部卒業見込み 完全版』の感想!

 

ぼくが初めてオードリーの若林さんを知ったのはM-1です。そして、なんだか違和感を覚えたのは、M‐1の決勝で得点が発表された時のことです。

 

緊張されながらも堂々とされている感じだったような春日さんと違い、(記憶に残らないぐらい春日さんは動作は自然だったのだと思われます。)若林さんは自分たちの点数が信じられないと言うように、点数を指さして、驚いた表情で固まっていたのです。(別に文字に起こしたらヘンテコな動作に思えないですね。)個人的にその動作に違和感がありました。なんでなのかはわかりません。が、気になったのです。確かに気にしたのです。なんだったのでしょう?まあ、なんでもなかったのかもしれません。わかりません。

 

 

本書には中二病と揶揄されていた頃の若林さんがいらっしゃいます。確かにえっ?若林さん、マジですか?そんな風に思ってしまう箇所もあります。ただ、大人はみんな、中二(14歳)を経験してきています。きっと今は大人で、中年だったり、初老だったり老人だったとしても、きっと中二の自分は自分の内側のどこかにいます。そして、時々出てきてしまいそうになります。ピンクは女の子の色、そんな風にしか考えられかったあの頃の自分が。

 

社会の中で中二自分が出現してしまった際、後々反省です。しまった・・・。ぼくの自我が・・・今、いらなかったろ・・・。きっと、反省できる分だけ大人になってるんだとほめてあげたい気分です。

 

 本書の中にはこのような話が出てきます。

 

この世に存在する理由は二つあって。一つは何かをしているから存在していいということ。例えば、会社にいてちゃんと働いているからその会社に居ていいって思えるみたいなこと。二つ目は生まれてきたら、なんの理由も無くこの世界に存在していいということ。

 

中略

 

何かをしているのに意味が無いのではなくて、意味が無いからこそ”せっかく”だから楽しいことをするのだ。ぼくはいままで、一つ目の理由を増強しようとして、それに追いつかない。ぼくに必要だったのは、二つ目の理由をもっと感じることだったのだ

 

中略

 

街を歩きながら一人一人にあの人もあの人もみんな存在していい人達なんだなって思った。

 

忘れがちだが、すごく大切なことと若林さんのなんだかやばい感じが共存している、もちろん狙ってやられているとは思われます。『社会人大学人見知り学部卒業見込み 完全版』には若林さんの成長の軌跡が描かれています。

 

きっと若林さんは思ったことしか書けないんじゃないだろうかと思われます。だからこそ、素直に言葉が入ってくるような気がします。みんながそうでもないようなところで、躓いて、でもほんとうは、みんなけっこう躓いているんじゃないじゃないだろか?だましだまし生きているんじゃないだろか?ちなみにぼくはだましだまし生きています。

 

だからこそ、あとあとそれが大きな歪みになるんじゃないのかな~と。ならばこそ、転ばぬ先の『社会人大学人見知り学部卒業見込み 完全版』。風邪を予防するためのマスク的な、面もありつつの、まあ、ちょっと行っている意味わかんないですけど。ちゃんと遠回りしたからこその、近道みたいな。なにはともあれ、学ぶことの多い本です。

 

 

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)

 

 

 

 

最後まで読んで頂き、

ありがとうございました。