寺田克也さん『絵を描いて生きていく方法?』を読む!
絵を描いて生きていく方法?を読む!
ラクガキングこと、寺田克也さん! 名前をご存じない方も、絵を見れば『ああっ!』と、なると思われます。
【邦訳版】DRAGON GIRL & MONKEY KING (寺田克也画集)
- 作者: 寺田克也,―
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2014/12/06
- メディア: 大型本
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『絵を描いて生きていく?』
フリーランスのイラストレーターとして30年間過ごしてきた寺田克也さんが、どう考え、どう描き、絵が上手くなるための方法を含め、どう生きてきたのかを語る、濃厚な1冊になっています。
項目
- 電車にのっておじさんを描く
- 絵を描くのは何故めんどくさいか
- 想像力の邪魔をしないでいただきたい
- 立体的におじいさんをいじる
- 美人ってなに?
- 魔法の道具とスグーデ・キールの呪い
- 看板をあげてみる
- それじゃあここらでシゴトの絵を描いてみますよ![メイキング下描き編]
- それじゃあここらでシゴトの絵を描いてみますよ![メイクング着色編]
- 見ることと描くことと話すこと
- ライブで描く、ひたすら線を引いていく
- 絵をたのしむぜ
- マンガとイラストで人生を語る
- 絵を売る
- 絵描きとしてできること
- 絵を描いて生きてきた
- 運が大事
312ページあるのですが、ページ数以上に内容の濃い一冊でした。インタビュー形式(堅苦しいものではなく、ちょっとした知り合いとの軽い会話ような雰囲気です。)で内容は構成されているのですが、寺田さんが冗談交じりにも、とてもちゃんと質問に答えてくれています。
寺田さんが、絵を描く際に使用しているツールを含め、学生時代の話や、考え方まで、多岐にわったて、充実の一冊になっています。
16 絵を描いて生きてきた
より一部抜粋。
ー持ち上げているわけじゃないですけど、寺田さんは周りが放っておかなかったタイプの方じゃないですか?
寺田 違うなあ。二十代の頃は違います。やっぱりフツーに描けていたからってほうが大きいと思います。フツーに描けるんだなってことがわかってもらえて、そういう仕事ができてたってだけですよね。
寺田克也さんのライブドローイングです。マジック一本とこれまでの経験を武器に、どんどん絵を仕上げていきます。
寺田さんの絵から、これまでの経験の蓄積のような強いものを感じますね。 描いていく様を見て、人が湧くっていうのはすごいですね。人の感情を動かすということはすごいですよね。
ちなみに、絵を描いて生きていく方法?
↓ こちら公式サイトにて、第三回まで読むことができます。
『絵を描いて生きていく方法?』の中には挿絵が色々挿入されています。それがもう、いちいちカッコいいんですよね。なんでしょうね。なんなんでしょうね。
色の塗る方なのかな? なんでしょうね。 なんなんでしょうね。
色なしでもカッコイイ。カッコイイですね。とってもカッコイイです。もはや、犬屋敷ですね。まあ違うでしょうね。
なんでしょうね。カッコイイですね。完全にぼくが依怙贔屓している感はあります。ただ、それを差し引いても、カッコイイですね。言っている意味はぼくもわかりません。
きっと、好きなんでしょうね。じゃあ、しょうがないですね。こりゃあ、参りましたね。誰が何を言おうとも、好きなモノは好きですからね。
6.魔法の道具とスグーデ・キールの呪い
この章で寺田さんはこのように言われています。
道具を手に入れていくと、すごく興奮するんだよね。「これでオレもプロと同じにできる!」って思うんですけど、スグデキールの呪いにかかっている間は、うまく使えないので、自分はダメだ、道具がダメンじゃないかと思いがちなんですけど、そうではないってことに気づくことにだいぶ時間がかかりましたね。誰も教えてくれないから、自分ひとりで気づくしかない。
なんだか感慨深い話だなと、シャーペンで描いてるからうまく描けないじゃないのか、ペンタブなら、ペンタブがダメなら、今度は液タブなら・・・。いや、もっと値段の高いモノを使えば・・・。
寺田克也Interview「terra’s Black Marker 2」 GEISAI∞infinity 2015年下半期 第二弾
道具関係なしに、上手な方は上手ですよね。そうはいっても道具は大切ですけど、ちゃんと実力があるのか、ないのか。三回ぐらい、全部通して読み直していますが、やはり発見がありますね。
ただ、読んでるだけでなく、描かなきゃ上達はしないぜ。手を動かさなきゃ、ですね。
↑ すごいですね。動いてますよ。
レッツゴーブレイクスルー!
ではでは。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。